野菜ジュース・野菜ミックスジュース・JAS規格
野菜ジュース?野菜ミックスジュース?
一般的に、野菜が使われている飲み物は「野菜ジュース」と呼ばれています。
確かに、野菜が入っているジュースなので間違いではありませんが、法律ではきちんと区分されていることはご存知ですか?
店頭に並んでいる野菜ジュースの表示を見てみましょう。よく見かけるものとしては、次のものがあります。
- 野菜ジュース
- 野菜・果実ミックスジュース
- 果実・野菜ミックスジュース
- にんじんジュース
- にんじんミックスジュース
他にもいろいろあります。
「濃縮果汁」「還元果汁」の表示もありますが、つまりは野菜と果汁がミックスされたものです。
で、話を戻しますね。例に挙げた5つはどれも野菜が入った飲み物ですが、使った野菜の割合が違います。分かりやすく図にすると、下のとおりなんです。
なので「野菜ジュースだからコレでいいや」な買い方をしていると、実は野菜をあまり摂れていなかったなんてことに。
野菜100%の「野菜ジュース」なのか、果実をブレンドした「ミックスジュース」なのか。ミックスなら、野菜と果実のどちらが先に表示されているか。
ここだけは、しっかりと覚えておきたいですね。
JAS規格
一度は聞いたことがあるJAS規格(じゃすきかく)。
JAS規格は「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律」(=通称:JAS法)という法律によって定められている基準制度です。
JAS法では、食の安心の目安となるJASマークの他に、さきほどの野菜ジュースの表示のような「食品表示」も定めています。
JASとは「日本農林規格(Japqnese Agricultural Standard)」の略。ところで、JAS規格にはたくさんの種類があるんですよ。
JASマーク(マル)
品位、成分、性能等の品質についてのJAS規格(一般JAS規格)を満たす食品や林産物などに付されます。
有機JASマーク
有機JAS規格を満たす農産物などに付されます。有機JASマークが付されていない農産物と農産物加工食品には「有機○○」などと表示することができません。
J定温管理流通JASマーク
製造から販売までの流通行程を一貫して一定の温度を保って流通させるという、流通の方法に特色がある加工食品に付されるマークです。米飯を用いた弁当類(寿司、チャーハン等を含む)について認定を受けることができます。
特定JASマーク
特別な生産や製造方法についてのJAS規格(特定JAS規格)を満たす食品や、同種の標準的な製品に比べ品質等に特色があることを内容としたJAS規格(りんごストレートピュアジュース)を満たす食品に付されます。
生産情報公表JASマーク
生産情報公表JAS規格を満たす方法により、給餌や動物用医薬品の投与などの情報が公表されている牛肉や豚肉、原材料や製造過程などの情報が公表されている加工食品等に付されます。
野菜ジュースで、JASマークが付いたものは数少ないです。
大手メーカーが販売しているものには、まず付いていません。
地産地消がメインの、地元産野菜ジュースなどには、有機JASマークが付いたものがあります。
JASマークの認定を受けるかどうかは、生産者が自由に決められます。
だから、JASマークが無いからダメではありませんので、お気を付けを。